ナピュレの恋【完】
花音side
「へぇ~なつこの惚れた男ねぇ。どんな男かしら。会うのが楽しみだわ」


どうせ誘っても来ない合コン。


それでもいつか“行くわ”と言ってくれる日を願って誘い続けた。


なつこと秀二さんはラブラブだった。


何度か食事を一緒にしたことがあった時に見せつけられた。


人に甘えることが苦手なあたしにとって、二人はうらやましく思えるものだった。


それが突然の破局。


正直、驚いた。


あれから、なつこは男を信用しなくなった。


それでも新しい恋をしてほしくて、あたしは合コンに誘い続けた。
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