「同じ空の下で…」
第8章 友達以上 時々 他人
■第8章 友達以上 時々 他人




その夜、互いの存在を確かめる様に、瞬と私はキスを交わし、そして体を重ねた。





そうだ。そうなんだ。

これは、瞬が私を弄んでいるんだ。

そんな瞬に惚れてしまってる私の負けだったんだ。

最初から、負けてるんだ。

遊びならそれでもいい。

私が抱いた瞬への想いは、もう、取り返しがつかない。

一度刻まれてしまった感情はなかなか消し去る事なんて出来ない。


思う存分、私を弄んでくれたらいい。

いつか、貴方のような悪者を私は忘れる事が出来るだろう____。




瞬が、私の太ももに口づけをしている。

思わず体を仰け反らせ、瞬の掌を探し、手を絡める。



・・・・その感触も、その体温も、きっと忘れる時が来るだろう。





瞬なんか


・・・・大嫌いだ。


どこかに行くなら、行ってしまえばいい。





きっと、忘れる事が出来るはずだ。

私たちの恋は、いきなり始まり、いきなり終わった。




一生懸命自分に言い聞かせる。

私は、瞬に弄ばれてるだけなんだ…と。

そう、亮太がそうしたように、感情を無くして、瞬は私を抱くのだ、と。


男の性…をただ受け止めてると、思えばいい_________。



明日で、私と瞬の関係は


終わるんだ。











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