【BL】腐男子な俺の恋フラグ
俺の気付いてしまった恋フラグ録


『おい』



確かに律の声が聞こえてから息苦しさはなくなった。


それは律が唇を離して、俺に呼びかけたから。



それに会長も言ってた。



『槙が俺たちを見て逃亡した後、香川がすぐに追いかけて行ったんだが…』





つまりは律はあの屋上に来ていた可能性が高いんだ。


だけど、俺にキスしてしまった罪悪感で逃亡…





ゴンゴンゴンゴンゴン…





「先生ーまきたんが壊れて机に何度も頭をぶつけてます」



「…槙、可愛い顔に傷がついたら大変だからヤメロ」






俺は英語の授業に参加していた。
そして担当はいつの日かのホスト教師です。生徒会を一応担当している先生だ。
しかし生徒会はほとんど生徒の方が権力強いので教師は名だけという事になる。入って初めて生徒会事情を知った。入るまではもっと先生×~~って妄想できるくらい頻繁に会うんだと思ってた。

でも、今はそんな事より俺の問題だ。律だ。キスだ。まさかのだ。
そして3時間目から俺は授業に出席しているわけだが、律は当然のごとく居ない。


そんな確かめたくても確かめられないこの状況に俺は1人悶々し、緊張してずっと変な事ばかり考えてしまう。




あれは夢?現実?

それとも俺は健全な男子高校生だからエロ夢でも見てキスと錯覚したのか?





ゴンゴンゴンゴンゴン…





だから、相手が律なわけねーし、いい加減にこの鬱陶しい思考ヤメロ俺。授業に集中するんだ俺。
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