恋する24時
4 告白の行方

『――…好きです』





 先輩の指が

 頬に触れたまま、ピクッと動く。





「……貴梨香、ちゃん?」





 先輩の指に力が入り

 触れた頬をゆっくりと包む。





「……」





 うっとりとする

 ハルト先輩の指の感触。





 やわらかい唇が

 確かめるように何度も触れ





「……っ」





 深く、強く

 奪うように重なった。 



 怖くて

 先輩の服にしがみつく





 でも

 あたしの中を

 ゆっくりと犯していく舌が

 ジンッと

 カラダの奥に響いて

 感覚を麻痺させて……



 しがみつく手の力は

 どんどん抜けて

 ボタッと、脱力してしまう。



 まるで

 生きているみたいな先輩の舌が

 あたしの思考も麻痺させる。





 気持ちいい…――



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