政略結婚~天使に導かれて~
別れ
愛と光太と颯太は、予定通りの入院で退院してきた。

愛は、慣れない育児に優子や母達の力を借りながら、何とか頑張っていた。

颯太は、退院してきてから、やはり体力が落ちて来ており、一日のうち
半日は、ベットの中で過ごしようになっていた。

ベットには、光太も一緒に寝ており、愛も、疲れると彼らと一緒に
三人で横になっている・・・・。

家事は、殆ど優子さんに任せて、母達も、日替わりで訪ねて来てくれるので
穏やかな生活を送っていられる。

光太が生まれてからの颯太は、毎日が楽しいらしく、一緒に寝ていても
ずっと光太の顔を眺めていることが多かった。

「颯太、また眺めていたの!?」

「うん、可愛いな!天使だな、赤ちゃんって・・・・・」

「本当にそうよね・・・・天使だわ・・・フフフッ・・」

「ん、どうした?」

「颯太と光太と一緒に居る姿も、天使だな!って思って・・・」

「愛・・・・」

愛は、颯太が愛おしくて、颯太に軽くキスを落した。

そんな穏やかな生活が続き、季節は冬へと進んで行った。
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