復讐ストーカーゲーム１

阿婆擦れ

　朝目覚めると、昨日の胸糞悪い断片は、やはり忘れられることはなく、胸に重々しく刻まれている。


顔を洗い、歯を磨き、他の動作をしても思い出されるのは、あの憎い2人の表情だった。どうやって仕返しをすればいいんだろう？　


恨めしい思いが、禍々しく大脳に作用する……


「今日はホットドック大量に作ってみたの。ジュースはオレンジ？　コーラにする？　あら、信ちゃん、顎の傷どうしたの？」


――ババアは、いつもいつもウルセーなぁ！　朝は静かにしてくれ。


椅子を引き、無言で座り、パンにがぶりつく。いつもなら美味い食べ物が、今日は別な味付けに感じる。それもこれも、あいつらのせいだ。


「信介、いつもお袋に冷たく当たるなよな」


「あ、秋雄ちゃん、ホットドックいくつ食べる？　ドリンクは？」