(仮)双子の闇


「……。 …よ、ちよ、千夜」


……、
誰か呼んでる?


「千夜、起きて」


あ、蓮ーレンーだ。


「…おはよ、蓮。 どーしたの?」


「母さんが呼んでる」


母さん?珍しいな…。


あたしを起こしに来たのは弟の蓮。


たまに甘えてくるので、とても可愛い。


「分かった、行こう」


コクン…。


蓮は首を縦に動かした。


あたしの服の裾をギュッと握りしめながら。


こういう何気ない仕草は、あたしにしかしてこない。


しかも二人きり限定だ。


蓮の甘えたな仕草は親でさえ知らない。


見せないのではない。


見せたらダメだと思っているからだ。


あいつらのせいで……。





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