「わかってるってば」
凛のカラダ
それから、柏木くんとはあまり連絡せず、私は執筆に没頭した。

「いいの・・・いいの・・・これで・・・」

私が執筆に没頭できるのは、恋が始まった時と、終わるとき。

今回はどちらか? わたしは自分のカラダに今でも、憎しみがある。



中学生のころから、自律神経が弱いのか?体育の時もめまいや吐き気に襲われる毎日。

クラスの中でも、それを知っているのは親友のみすずだけだった。

みすずには結構お世話になって、今でも仲のいい親友。

高校に入って、恋愛を楽しみ、18歳の頃に初体験をした。

そのころから、今度はホルモンバランスが崩れたのか?

私は、生理不順と、貧血を繰り返す。



当時、部活はチアリーディングだったのに、何度も倒れ、

私の輝かしいチア生活も、

みんなからしたらお荷物な女で、私は何度も涙した。

「お願いします・・・お願いします・・・」

母親は体調を心配してか、何度も病院へ連れて行ってくれたり、

いい先生がいれば、気功や、アロマ、整体など、あらゆる分野に手を出して

でも、どれも効果は得られず、とうとう、この年まで・・・



今は、慣れないところへ行ったり、暑さにはめっきり弱く、

今回も久々の遊園地で、きっと自分に負けたんだ。



いつも、そう、自分は自分に負ける。

ダメと思ってしまう自分に・・・

だから、彼氏ができても

このカラダのせいで、うまくいかない。

皆、「超不安定女」とみなして

私を去っていく。



そのたびに、私は執筆という舞台で

私を活き活きと羽ばたかせていた。



「ゆうきもきっと去っていく。」



私はもはや担当者を変えたいと思っていた。

「なんでなんだよーいつもいつも・・・」

そうして自分を押し殺す。

こんな癖が知らずについてしまった。
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