「わかってるってば」
ゆうきのちから
新しい年が始まって、私は、なぜか焦っていた。

春には、大賞にエントリーする。

おおきな賞。絶対に取りたい。

このタイミングで、私は一大決心。

ゆうきもこれを理解してくれてて

私たちは、アイデアをだしながら・・・

私は、来る日も来る日も原稿を書きなぐっていた。

恋人?になってからか・・・

そういえば、ゆうきからLINEが来なくなってしまった。

もう、一緒に住んでるからかな・・・?

毎朝の目覚ましがあのLINEと、メールと。

あの頃のドキドキが薄れていくのか?

ふと、寂しくなる瞬間もある。

一緒に暮らすと、いいこともたくさん

でも、慣れてくると、見失うものもある。

私は、いつかゆうきがフラッと自分の前から消えてしまうんではないかと

なんとなく、思う日もある。

それが、年の差カップルのよくあることなのか?

年下男の習性。

ゆうきも帰ってこない日が

ポツリ・・・ポツリ・・・

なんと切り出したらいいか・・・

私だけの静まったマンションの部屋で

ちょっとだけ、孤独を感じてる私。

ちょっとだけ・・・

そんなこと考える暇はないんだけど、

たまに、隙間風のようにスーッと感じるのだ。
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