スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
【8】 甘い誘惑
[ ダイ:side ]
「降りろ…」
ヒナを自分のマンションまで連れて来た。
「ダイちゃん…ここ、どこ?」
相変わらずヒナが無防備な声を出すから、それが俺の怒りを余計に増大させる。
「いいから、早く降りろよ!」
今、俺の中に“冷静”なんて文字は存在しない。
ヒナはわけがわからないって顔をしながらも
車から降りると、俺の後を黙ってついてくる。
そして、エレベーターが3階に着き
「早く中に入れよ!」
細い肩を掴むと、無理やり自分の部屋の中にヒナを入れた。