スイーツ×デイズ
3・赤スカーフなのにね
「好きな子いるんだね。へえ、うらやましいな。僕んとこ男子校なんで」


「やっぱり、双子って好み、似るもんなの? 性格は正反対みたいだけども」


すると、エルくんはマロンにフォークを刺し、一瞬固まった。


ややあって、小さな声で“どうかな”とつぶやいた。


「だけど、本当に似てるな、佐鳴と。あたりまえか」


ボクがそう言うと、エルくんは、はははと笑った。


彼の口元にはずっとクリームがついたままだった。
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