同期が急に変わったら…。
ムっ。
土曜日。




将生は

午前中は会社に行って、

1時すぎに

私のマンションに帰ってきた。





それからすぐ、

一度、

2人で将生のマンションに行って

将生の洗濯をして。





その間に、

将生の作ってくれたパスタを

食べたりして過ごした。

昔から将生のパスタは美味しい。

完璧、負けている。





で、雰囲気は今までと同じ。

そのまんま。







大げさだけど。

今までだって、

甘い関係がないってだけで、

ほぼ馴れ合ったカップルに近かった。





それが、そのまま継続してる。





話をしていれば、

楽しいし飽きない。

黙っていても、

落ち着ける。







どう?

昨日、思いを通じ合わせた

恋人同士には思えないよね?







で、変化があったのは、

夜の2人の……。

そう。

あれ、それ、これ。

優しくて甘い将生。





それは既に、癖になりそうかも。






彼氏というものが

長い間いなかっただけに、

2人の夜は、

私の胸を熱くする。






と、同時に不安も

押し寄せてくる。





この不安はなんだろう。

切ない気持ち。





でも、そんな素振りはしない。

いつも通りですごしたい。

それが、私らしい。







今は私のマンションに戻って来た。







将生は、

月曜の服を準備してきたから、

もちろん土日もお泊りらしい。

同棲に限りなく近い気がするんだけど。








次の日の

日曜日は、のんびり過ごした。

将生はしばらく、

パソコンで仕事をしてたけど。

ほんとにどれだけ仕事あんのよ。





夕食とお風呂を済ませて、

只今、2人で寛ぎ中。





『いずみ。
俺、明日からまた遅いから。』


『うん。わかってる。』


『週末は、なんとかするから。』


『大丈夫?』


『俺を誰だと思ってる?』


『将生。』


『……。』


『ねえ、仕事回してよ。
出来るのあれば、するから。』


『ああ。そうだな。
じゃあ、頼むかな。』


『うん。やるやる。』






金曜日は、恵梨香達と食事。

それは、楽しみでしかたない。

本当に久しぶりなんだよね。






『寝るか。』

『うん。』

『明日から仕事だしな。』

『そうだね。今日はすぐ寝るから。』





昨日は、

将生の本領発揮で、

一晩中愛されて、

明け方まで寝させてもらえなかった。






さすがに朝、身体は怠かった。

おかげでお互い昼までダラダラ寝てた。




ほんと、体力のあるヤツめ。




『さあなあ?どうすっかなー。』

『鬼畜。』

『いずみ、人聞きわりぃぞ。』





まあね、

なんにもせずに寝るわけないか。






私だって……。

まあねえ。





仕事に差し支えない程度で、

お願いします。


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