逆ハーレムに巻き込まれました。
クリュウは私の相棒です
■5■
『この世界には、
お前の知らない汚いものが
まだまだたくさんあるんだ。
それでもお前は、生きたいと願うのか?』
***
「……え、アレを耐え切ったんですか!?」
自分の武器である『符』を使い切ったあと。
大太刀にもたれながらも、まだ地面に膝を付いていないリョウ先輩を見た私は
思わず頭を抱えたくなった。
(嘘でしょー!?確かに『符』を全部起動させたのに!魔法だって直撃してたのに!)
私は心の中でボヤきながら、目をこらしてリュウ先輩の方を見る。
すると……リョウ先輩に重なるように、いくつもの魔方陣が視界に浮かび上がってきた。