同期が急に変わったら…。
なっ。
まだお昼休みが終わってないのに、

俊介がデスクに座って、

既に仕事をしていた。




おー、さすが次期エース!





なんだか、ニヤけてしまう。

この色男。

俊介も隅には置けないわね。




背はそんなに高くないけど、

175cmってとこかしら。

可愛いめのルックスで、

どちらかと言うと、

アイドル顔ね。

性格も明るくて、いい奴よね。




俊介、

早く瑠美ちゃんの思いに

気が付いてあげなさいよ。





余計な事は言えないけど、

営業、2人で行かせてあげたいなあ。






『いずみ〜。』



営業1課のオフィスに

総務の恵梨香が顔を出した。



『恵梨香〜。』



明日の事ね。

まだ、将生はデスクに戻ってないけど。





オフィスから、廊下に出て、

恵梨香と立ち話。





『明日さ、何時に終わる?』

『わかんないけど、
6時半か7時ってとこかな?』

『そっか。じゃあ、先に行ってるね。』

『ごめんね?』

『ううん。
いずみは将生と来るでしょ?』

『どうかな。多分?』




と、2人で話していたら

恵梨香が小さい声で



『ほら、将生がきたよ。』




後ろを振り返ると、


『おー、佐藤、お前、大丈夫か?』




将生の登場。

イケメン課長、

嫌みなほどの爽やかな笑顔だ。




あっ、佐藤というのは恵梨香ね。

佐藤隆也と佐藤恵梨香。

明日、食事をご一緒するご夫婦様。




『大丈夫よ。
ちょうど良かったわ。
明日、早く来てよね。』


『おう。なるべく早く行くよ。
桐谷、
お前、午後から第2会議室な。』

『会議室?すぐですか?』

『話、終わってからでいい。』

『それは、どうも。』





異動の決まったのかな?

いよいよ、告知?




『いずみ、明日また話そ?
2人でおいでよね。』

『了解〜。』





恵梨香と話もそこそこにして、

会議室に向かった。

< 42 / 52 >

この作品をシェア

pagetop