同期が急に変わったら…。
うっ。
『将生〜、お風呂いいよ〜。』

『おう』




食事を終えて、

私のマンションに帰ってきた。






本当に楽しくて、

鍋も美味しくて、

お酒もほどほどで、

大満足。







コーヒーを飲んで、寛いで。

寝る前に、お風呂に入るところ。




『いずみ、一緒に入るぞ。』



えーっ?

無理。むり。ムリ。





『やだよ。』


『なんでだよ?
もう、いずみの全部知ってる。』


『それ、やめなさい。』


『早く。』





しつこっ!

これは、無視っすよ。

しら〜っとしてたら、




ガバっと体を抱き上げられて、





『ちょっと、将生。』

『動くな。落とすぞ。』

『……。』






で、脱衣室に降ろされた。





『ほら、入るぞ。』





ダメだ、

将生は頑固なところがある。



言うまでもなく、

一緒にお風呂に入らされた。






まあ、

イチャイチャしたりして、

予想以上に楽しかった。

ふふふっ。





お風呂も済ませて、

もう、寝ようとしていた頃。





『いずみ。』

『なに?』




将生が私の手首を掴む。




『一緒に住むか?』

『えっ?』





突然なに?





『一緒に住むぞ。』

『いいの?』





一緒に住んだら、

部屋にずっと私がいるよ?

嫌じゃないの?





『当たり前だ。
俺のマンションで、いいよな?』

『そう…だね。』

『俺んち、くるか?』




素直に行きたい。

ずっと一緒にいたい。




『うん。行く。』

『よし。
じゃあ、とりあえず
明日、いるものだけでも、運ぶぞ。』






将生は決断が早い。

決めたら、即実行。

これぞ、わが社のエリート。





『ねえ、ほんとにいいの?』

『ああ。
お前とずっと一緒にいたいからな。』

『……………うっ。』






将生ぃ〜、ズルいよ。

嬉しくて、嬉しすぎて、泣けてきた。





『おい、こんな事で泣くなよ。』

『うっ。うっ。』





涙が止まらなくなって、

嗚咽がでてしまう。





『お前さあ、
こんなんで、そんな泣いてたら、
プロポーズされたら、どーすんだよ?』


『………。』


『いずみ?
プロポーズだって、そのうちするぞ?
営業にいる間にな。』


『……。』


『夫婦で同じ営業課は無理だぞ。
藤森いずみは、企画課だな。』




そういう事だったの?





将生〜。

まだ泣かす?

とめどなく流れる涙。




『うっ。』





どんどん泣けてきた。






『ハハハッ。わかったよ。』






そう言って、

優しく抱きしめてくれた。




髪を撫でて、

背中をさすって。




『将生ぃ。ありがとう。』

『どういたしまして。』

『うっ。』

『バカか。』






不意打ちすぎて、

感動しちゃったんだよね。






将生にノックダウン。

ちょっと古いね。





将生、愛してるよ。

言えないけど。






こんな幸せでいいのかな?

もう、将生から離れられない。

完全に骨抜きだ。


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