僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
大切な人 ~彩菜side~
「ああ・・・遅くなったなぁ・・・」


彩菜は暗くなった夜道を一人、
家路へと急いでいた。


なんか夜道は慣れてないから怖い・・・
家の近所は街灯があまりなく人気も少ない。
こんなに暗くなってから帰宅することが
あまりなかった彩菜には少し恐怖感を感じる道のりだった。


「いつもならこの時間は
柊哉とテレビ見ながら
ご飯食べてるのになぁ・・・」


それも最近あまりできてない。
仕事が忙しいのもあるけど・・・

そう、私は彼と・・・登さん会ってるからだ。


「柊哉とご飯食べたいなぁ・・・」


彩菜はそんなことを呟きながら、
「はぁーっ」っと、一つため息を吐き肩を落とした。


< 82 / 364 >

この作品をシェア

pagetop