LOVE SONG
密着取材
その後、CityNoiseはスケジュールの合間をぬって作曲活動に励んでいた。

「秀一、出来たか?」

高原が、朝の移動のバスの中で眠そうな顔をしている岡林に声をかけた。

「ん?」

岡林はしばし眠そうにぼーっとしていたが、徐々に質問の意味が頭の中に入ってきたように、眠い目をこすりながら答えた。

「…何曲かは書いてみたんだけどさ、自分のソロの曲ってゆうより、ハモった方がいいような曲ばっかで、ソロ用のがなかなか出来ないんだよ。お前は?」

「俺は何となく出来かけてるって感じ。まだ完璧じゃないけどな」


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