生まれたての放課後。
こごえた君と、おなじいろ






使い古しの、キズだらけの言葉だけど
それでもきみをあたためたいと思った













「……茶倉になら、いいかもなあ」




白くてやわらかい雪が 不安定に舞う頃、彼はつぶやいた。

マフラーに顔をうずめて空を上目づかいで見る彼の表情には、見覚えがあった。


あの日もこんな冬だった。





わたしは彼にあの言葉を、言ってしまいそうだった。






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