冷たい上司の秘密の誘惑
2.冷たい上司と残業再び・・・
・・・色んな小さな仕事が積み重なって、

結局、今日も残業が決定した。

次々に帰っていく先輩たちに頭を下げながら、

私は必死になって仕事を終わらせていく。

今日は、三谷先輩も、外回りから直帰すると、黒板に記されていた。


・・・最後に残ったのは私一人。

…実はこの夜のオフィスがちょっと、怖かったりするんだけど。

だって、時々聞こえる物音が、何かがいるような錯覚を覚えるから。


だから、さっさと仕事を終わらせて帰ろう。

そんなことを思いながら、私はパソコンをどんどん打っていく。


ゴトッ。

ビクッッッッ!!!


突然、自分のデスクの上に、何かが置かれた。

私は驚いて、体をビクつかせた。


「・・・驚き過ぎだ」

・・・その声は。


「・・・し、篠田部長」

一気に安心感が襲ってきて、デスクに突っ伏する。


「どうした?」

「…いえ、何でもありません」


「…まさか、お化けだとでも思ったのか?」

「?!」

ズバリ言い当てられ、真っ赤な顔になる。

・・・プッ。

一瞬だけ笑った篠田部長は、私の頭を軽く叩くと、

自分のデスクに座って、仕事を始めた。
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