冷酷彼氏の憂鬱
○俺のモノなんだが
 トボトボと歩いて帰っていると、前方に2つの人影があった。

 ――里倉にキスしていた女にモテモテな先輩と、里倉自身だ。

 親しげに会話している。

 カァーッと頭に血がのぼるのが分かったが、それを抑えられるほど大人じゃない。

 気が付いた時にはすばやく2人に駆け寄っており、間に入り込んでいた。


「あれ?君は確か――」

「里倉に近付かないでください」


 先輩は突然現れた俺に驚いた様子を見せたが、スッと笑顔になる。
< 19 / 65 >

この作品をシェア

pagetop