齧り付いて、内出血
幕間

~水分補給~


特有の気怠さの中で動く気にもなれず、ベッドの上にうつ伏せになったまま愛しい女の匂いのする枕に顔を埋めていた。


ちなみに本体のほうは『喉が渇いた』と言ってさっさといなくなってしまった。


「…。」

まあ、いいんだけどね。



ぺたぺたと裸足が床を歩く音が近づいてくる。

枕から顔を上げた。


『なんか、久世って存在がすでにえろいね。』

「…。」


立ったまま見つめてくるから何を言うのかと思いきや、それですか。


「そりゃもう、さっきまで頼さんと散々えろいことしてましたので。」


お。今ちょっとぴくってした。

頼はあまり表情が変わらない代わりに、動揺するとこんな感じで身体が反応したりする。

こういうところ、いちいち可愛い。

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