あなたなんて、大嫌い
薄れる想い


「千里ちゃん、おはよ」


「あ、先輩。おはようございます」


昨日のことがあってから、先輩を避けるのはもうやめようと思った


「朝から千里ちゃんに会えるなんて、今日はついてるねー」


大きな声で話す先輩に、みんなの視線が集まる


でも、以前よりそんな視線も気にならなくなった


「先輩、私が来るの待ってませんでしたか?」


「あら、ばれてた?だって、朝から千里ちゃんに会わないと、元気出ないんだもーん」


「私も、なんだか先輩に会って元気が出た様な気がします」


そう言った途端、先輩の顔がどんどん赤くなっていくのが分かった



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