みつばちとはちみつ
* 第7章 *
×× くう ××


ヒロに 電話してみる。…怒りすぎて出てくれなかったら どうしよ…
「・・もしもし」


よかった。ヒロ、出てくれた…


「ヒロ? まだ 起きてた?・・ごめん、
怒ってる?」

「怒ってない・・ニナに なんかあったから 心配だったんだろ・・解決した?」

「うん・・ヒロよりニナ とか言っちゃって ごめんね・・」

「うん・・・くう、さみしい」


さみしいって!……どうしよ! めちゃ
キュンってなった!


「ニナの事が あったにしても、
お前、さっさと帰っちゃうんだもん。
打ち上げでも 全然 俺といてくれないし
・・さみしい!すぐ 来い!・・だめ、
危ない。俺が行く!」


また 言い合いの ケンカに なるかも…
って 覚悟して 電話したら、こんな
胸キュン 連発 させられるなんて…


どうしよ〜…本当に 会いたい。
…でも…


「くう?聞いてるか? 会いたいの!」


今すぐ 来て!って 言葉を 飲み込む。


「私も 会いたい。でも・・時間、遅すぎるよ。・・ヒロ、うれしい!」

「・・何が」

「会いたいって・・さみしいって。
なんか、私 ヒロの彼女なんだぁって・・
ね、今すぐ 寝よ? で 明日 また朝から
会おうよ!・・・だめ?」

「わかった。目 覚めたら 電話な!」


そして 幸せいっぱいの気持ちで 眠りについた…

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