愛されることの奇跡、愛することの軌跡
*高校3年生の日常にはドキドキがあり
次の日―

今日から授業が始まる。

私は教室に一番乗りだった。
いや、毎日なんだけれども。

その後来るクラスメートを出迎える役割になっている。

『玲奈、おはよう』

美郷も私が出迎えるひとり。

『考えてみればさぁ、玲奈は毎日一番乗りじゃん?そういうところが学級委員みたいだよね。だから合ってるよね』
「そんな持ち上げないでよ」
『あ、明日よろしくね!』
「うん、親にも言っておいたよ」

すると、私の前の席に座るユウコちゃんが来た。

「ユウコちゃん、おはよう」
『…おはよ』

聞こえるか聞こえないかの小さな声だったけど、これも毎日のことだ。

挨拶しない日もあるし。
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