見つめられない
「大丈夫?歩ける?話を聞きたいらしいから駅員さんが来てくださいって。」

その言葉にはっとして顔をあげると
困った顔の青木さんがいた。

しまった。また迷惑かけてしまった。

「すいません。大丈夫です。
あとは私一人で大丈夫ですので…。」

迷惑をかけたことや、またこれ以上嫌われることになると考えると泣きたくなった。

「大丈夫じゃないでしょ。
会社には連絡したから。一緒いくから。」

え。びっくりして固まると

「そうやって中村さんは無理するんだから。
少しは頼りなよ。

まぁ、男に痴漢されて同じ男の部類に頼りたくはないかもしんな「違います!」」

気づいたら私は言葉を遮って否定していた。

「私はこれ以上青木さんに迷惑かけたくなくて…。

それにさっきの人と青木さんは違います。」
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