俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
想いを届けたい


「四葉のクローバーのキーホルダー?ううん。そんなのは無かったわよ」

「そうですか…」

さっそく絵美さんに電話をしてみたけれど、欲しい答えは貰えなかった。

「そんなに大事なものなの?切羽詰まった感じだね?」

「はい。とても…」

恥ずかしくて、編集長から貰ったとは言えないけど。

「そうなんだ。出来るだけ注意しておくね。こっちで見つかったら連絡するから」

「ありがとうございます。それじゃあ、失礼します」

やっぱり無いか…。

電話を切ると、ため息が出てしまった。

「何かあったの?編集長との仕事だったのに、全然嬉しそうじゃないね?」

そのため息に気付いた弥生が声をかけてくる。

「実はさ…」

小声で、他の人には聞かれないように早川さんとの話をすると、弥生は呆れた様に顔をしかめた。

「やっぱり告白した方がいいって。付き合うとかは先の話として、香乃子の気持ちを知ってもらわないと」
< 99 / 246 >

この作品をシェア

pagetop