・約束
強くありたい
呼吸を整えベッドに横になる雅也に、謝る事しかできない。
「…ごめん。雅也に坪井さんを裏切らせちゃった…」
「春夏が謝る事ない」
「でも、一番信頼できる人を…」
雅也は唇を重ねるとチュッと音を立てた。
「…坪井さん、言ってただろ。
オレにとって春夏は必要なヒトだ…って」
「…そういえば昼間…」
「オレと春夏の関係も極秘だ…とも」
「…言ってたね」
「坪井さんは、こうなる事わかってたんだよ」
「え?」
「全部、読まれてんの。坪井さんには」
「えぇ~?!」