彼は、魔法使い
目覚めた、魔法使い
次の日。


イチカの髪型をどんなモノしようかと、考えながら仕事をこなした。


営業時間が終わり、スタイリストやアシスタントの子たちが後片づけを始める。


あたしは、今日もレセプションの方を手伝っていた。


そこに、昨日の2人が入ってくる。


「来た?」


サラさんはあたしの事を見つけるなり、尋ねる。


「まだ、です」

「なぁ、誰か来るのか?」


そんなあたし達の様子を見て、伊織が聞く。


「え?誰か来るの?って、伊織さん!!」


一緒に仕事をしていた、志麻さんが言う。


昨日も来た伊織に、そんなに驚く?


あ!でも、昨日。


志麻さん、お休みだったんだ。

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