一生に二度の初恋を『あなたへ』
プロローグ


春へ




いかがお過ごしですか?


季節が移り変わるのは速いもので、ついこの前まで夏だったはずなのに、今は重ね着をしてても身震いしてしまうぐらい寒い、冬の真っ只中です。


この前、朝早く目が覚めて窓の外を見ると、辺り一面に敷かれた真っ白な雪に朝日が当たって、ダイヤモンドダスト……なんてものは見たことがないけれど、そんな言葉を連想させる程、綺麗な景色でした。


この寒い中、上を羽織らずにスマホを持ってベランダに出てしまうぐらい。

春にも実際に見て欲しかったな…。



ーーあなたの未来に届ける手紙。


こんな手紙は多分最初で最後になると思います。

わたしの初恋の話を綴る……なんて言ったら、春は馴れ初めなんて聞きたくないと言ってこの手紙を見る気を無くすかもしれない。


でも、伝えたい。


わたしの都合で、自分勝手に書くことを許して下さい。



『春』たった一文字のあなたの名前に込められた願いも、分かる。

だから最後まで付き合ってくれると嬉しいな。



わたしの一生に二度の初恋を春、あなたへ届けます。



ーー……

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