年下オトコたちの誘惑【完】
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「おはよう‼︎」

次の日、何事もなかったかのように出勤した。

「杏。碧都と何かあった?」
「え?どうして?」

声をかけてきたのは、尚樹。碧都の名前を出された時は、ドキリとした。

「昨日の夜から、アイツおかしいから…」
「…そう。もう碧都来てる?」
「あ、あぁ。あの部屋にいるよ」
「ふぅん、とりあえず挨拶してくるね‼︎」

碧都…。ごめんね…。わたしのせいで、みんなに迷惑かけちゃってるね…。

「杏‼︎」
「ん?」

尚樹に呼び止められ、振り返った。

「碧都のこと、頼むよ」
「えっ、いや、わたし保護者じゃないし‼︎」

クスクスと笑うも、尚樹はまったく笑っていなくて…。

「杏も、変」
「えぇっ⁉︎やだっ‼︎そんなこと、」
「碧都に、告白でもされた?」
「ま、まさか‼︎」

尚樹、勘良すぎだから…。告白された、なんて口が裂けても言えるわけないでしょ。

「じゃ、じゃぁ。わたし、碧都に会ってくるね‼︎」

このまま、ココにいればバレてしまいそうで、わたしは尚樹から逃げるように、碧都がいる部屋の前まで来た。

“コンコン”

ノックをしてみたけど、反応がなくて。でも、尚樹はココにいるって言ってたし…。

深呼吸一つして、ソッとドアを開けた。
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