向こう側
収束
「昨日ので期待するわ。ばか」

な、なんであたしバカって言われてるの?

「いや、バカじゃ…んっ。」

反論したかった。

それを遮るようにあたしの唇を奪う。

「ちょっ…なん…でっ…」

反論する余地もないくらいに徐々に深くなる口づけ。

唇が離れたのは、あたしの、息が上がり切った頃だった。

「昨日の何にも覚えてないのかよ」

息の一つも上がってない彼がいう。

なんか…いつもの会社の遠藤さんじゃない。
しゃべり方もなんか違う。
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