WITH
あの頃に…


*** *


時折――…


コツコツと聞こえる靴音と、
フロントから微かに聞こえる声だけが響いて。

……それ以外は、静寂だけ。


ホテルの1階の、
ロビーのソファー。


俯く私の正面には、
横を向いて外を眺めている廉。


気まずい空気が流れるばかりで、
私と廉が言葉を交わすことがないまま。

もう、30分は経っていた……



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