カラダ探し~第三夜~
六日目
赤い人に殺されて、次の日になったと思う。


今日で六日目。









また私は夢を見ている。


美紗はこれを記憶の断片だって言っていたけど、確かに夢独特の違和感がない。






「はぁ? 明日香、またカラダ探しさせられたの? どれだけ不運なのよ」


あ、これこれ。


この美人なのが私。


その隣にいるのが……明日香さんと高広さんだ。


辺りを見回すと、空や建物に亀裂があって、昨日の記憶の前の記憶だという事が分かる。


「うん。でも、遥とか武司とか……頑張ってくれたから、一週間くらいで終わらせる事ができたんだ」


へぇ……明日香さんは二回もカラダ探しをしたんだ。


元の世界って、そんなにひんぱんにカラダ探しさせられるの?


「知らなかった……でも、明日香が無事で良かったぜ」


安心したように、フゥッと溜め息を吐いた高広さん。


「ありがと。後は美雪が目覚めて、『呪い』を解くだけだね」


にっこりと笑った明日香さんに、高広さんが照れたような笑顔を向ける。


「そうだよねぇ。本当にうまく行くのかな。『呪い』を解いたら、どうなるんだろうね?」
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