メガネのヒメゴト
メガネのヒメゴト
素肌に染み入るようなじりじりと照りつける暑さと比例してカラダの芯まで暑さを助長させるセミの音で目が覚める。


昼の2時。


換気のために半分開けた窓にかかる、白いレースカーテンの向こうから、エンジンを全開にして通過するバイクの音が、更に暑さを加速させ、部屋の不快指数を上昇させた。


今頃は昼休みが終わって冷房でカラダがだるさを催して眠気が一段落する時間だろうな。


連日の真夏日報道に反して、電気代をケチってクーラーも扇風機もつけずに暑さと戦いながら、少し早めにお昼を食べてぐうたらと昼寝をしていた。

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