◇東雲庵◇2014〜2017◇
安倍さんのアレ

8月8日 金曜日(に、なっちゃったんだい)←そうめんについて語りすぎたらしい(笑)

ヒデキ兄さん(高山さん)から、エッセイのお題でリクエストをいただいたので、それについてシリーズでつらつら書かせてください。
ただ、世の中で起こっていることを広く浅く、しかも偏って理解している36歳小娘の粋がった私見ですんで、言論分野に一家言をお持ちの方や、ややこしいこと考えたくないお疲れモードの方は飛ばしてください。…最近飛ばせ指示が多いな。ごめんなさい。

そうなんです。
いただいたお題は【言論】です。
(…ひゅぉーーーーっ!)
と、とてつもなく壮大なテーマです。難しいな。大丈夫かコムスメ。

タイミングよろしく昨夜首相の陳腐なミステイクが報じられたんで、それについてはファンメールでちょこっと触れましたけど、まずはそれから行きましょうか。

8/6、広島原爆死没者慰霊式および平和祈念式典での首相スピーチの挨拶部分が、去年と一字一句同じだった問題。
◯年前、の◯の数字をひとつ増やしたのと、去年は炎天下だったけど今年は雨でセミが鳴いていなかったので「蝉時雨がいまもしじまを破る」という一節は機転をきかせて省いた、と。いやいや、気遣うとこ間違ってんじゃないのか、安倍さん、という話。

あのね
気持ちはわからんでもないの。

公人ってのはどこで何を言っても揚げ足取るような輩がいっぱいいて、本人の真意ではないのに言葉が一人歩きして、曲解(または誤解)されることが少なくない。
失言は、失脚につながる。
政治家のみなさんの心労いかばかりかと推察する。

いつもびくびくして歯に衣を着せっぱなしでは主義主張がなく頼りないと言われ、調子に乗って強い物言いをすれば非難轟々。そんで、お辞儀姿勢にフラッシュを浴びながら発言撤回に公式謝罪。マスコミの報道の仕方も積極的に「悪意」とまではいかなくても、往々にして恣意的だしね。
(余談。報道に関しては、真偽がはっきりしないうちから視聴者を「ある答え」に誘導するような伝え方は出来るだけやめてほしい。まぁ公共放送はさておき、民放がスポンサーからの広告料で運営されている限り、真に公正で自由な報道っていうのは成立しないとも思うけれども。視聴率に左右されるから。)

…戻ります。
だから、原発と集団的自衛権の爆弾を抱えている安倍さんとしては、被爆地・広島でのスピーチはそりゃ気を遣うだろうさ。仮にも一国の首相だし。去年、状況に対して100点満点のスピーチが出来た(批判を受けなかった)なら、今年もそれでいいじゃんってなるよね。起爆の心配が0なら、それに越したことはないもの。 …安倍さんとしてはね。

そう。
でもそれは、“安倍さん(および政府)の”立場にとっての、100点満点なのだ。

広島の人々、ひいては日本を代表して世界に平和を訴えるという状況に対しての100点では、まったくない。だから、立ち位置が違うと申し上げたんです。

今回コピペがバレちゃったことで、結果として安倍さんはヒロシマに対する姿勢を、語らずとも示してしまった。
現状維持。リスクを負ってまで新しく述べることはない。迂闊に言えることはない。触りたくない。綺麗に終えて、去りたい。事なかれ。
まったく、自分たちを守ることしか考えてないよね、それ。この原爆死没者慰霊碑を前に語るというとてもデリケートな場で。

それでも
それがバレても
そう映っても
それで良いと思ってるのかもしれないけど。空気読んでよ、という無言のメッセージなのかな。



公人は無私であってほしいなぁ。
すくなくとも政治をやるって人には。

でも、無私な人って、無欲だから
そんなひとは
この日本という国で
なかなか政治家になろうとは思わない、んだろうな。

だって
国会見てても
足の引っ張り合いしかしてないもんね

あれを見て、
「日本をしょって立つ大臣に、オレはなるっ!」
と、大志を抱く少年はいないと思う。

海賊王を目指すルフィのほうが、
よほどかっこいい。



ごめんなさいね、雑談です。
政治については書かないと言っておきながら。政治の中身というより安倍さん個人批判なので許してたもれ。

政治家が、みんながみんな俗物とは思わない。志を高くもって事に当たっている人も沢山いる。(僕は世の中を変えたいと思って議員になったんだ!うわぁーん!僕は偉いんだぞぉー!と身も世もなく泣き叫んだ人もいるけど)

ただ、地方選挙を戦う議員たちがどれだけ低レベルなのか、わたしウグイス嬢をしながらいろんなパターンを見てきたんで、けっこう辛辣なことを言いました。お許しくだされ。中央の人はさすがにそんなレベルでは無いと思いますが。
ウグイス話、ヘタレ議員の話についてはまた別の機会に書こーっと。

言論。
まとめて語るにはあまりに広いテーマです。なので周辺のことを何回かに分けて書いていこうかな。

言論、というと「自由」がもれなくセットでついてきます。
言論の自由。

我が国日本は幸いなことに言論の自由が保障されています。自由権、のうちのひとつ。(だったと思う。間違ってたら申し訳ありません)言論の自由。表現の自由。信教の自由。職業選択の自由。

ただ、この日本という国は数が多い方が正義、とされる風潮が、多分他の国よりも強い。それが空気、と呼ばれるもの。空気を読む、の空気ね。この目に見えない「空気の圧」が、例えば日本を太平洋戦争に導いた、と。

空気を読んで、発言する。
時流に乗る。

人の和を守るためには必要なことだけど、時にそれは小さな真実の芽を摘んでしまうこともある。最近、また言論および表現の自由を侵害される出来事があったばかり。

と、いうわけで。
次回は漫画で言論する人たちについて触れていきたいと思います。主には先日の美味しんぼ騒動と、小林よしのり氏について。主張は「漫画は、漫画というサブカルチャーの立ち位置だからこそ語れることがある。」です。

私信
高山さん、きょうはこの辺で。
タイムリミットでした!(笑)
すんません!帰省の旅に出ます。

お盆休みが始まります。
みなさんどうぞ事故なく楽しんでくださいね。


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