あなたなんて、大嫌い
先輩の気持ち


翌日、学校に行くと、靴箱で先輩が待っていてくれた


「おはよ、千里ちゃん。教室まで送っていくよ」


「おはようございます。大袈裟ですよ、先輩」


「いいの、いいの。俺が一緒にいたいだけなんだから」


そういうことをサラッと言えちゃうところがかっこいいよなぁ


先輩と並んで教室へ向かっていると、教室から昨日私を閉じ込めた子たちの笑い声が聞こえてきた


「大丈夫、俺がついてるから」


先輩の顔を見ると、笑顔で頷いてくれた



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