不器用なシンデレラ
おまけー保健室での出会いー 琴音side
「・・・・痛い」 

 今日に限ってどうして薬忘れたんだろう。

 痛むお腹を押さえながら、保健室を目指す。

 やっと着いたと思ってドアを開けると、2つの影がベッドのある衝立から見えた。

 何だか入ってはいけない・・そんな空気が流れている。

 バチンという大きな音がして、その後女の子がすすり泣く声が聞こえた。

「一体何なの?」

 一歩足を踏み入れると、美人で有名な先輩が泣きながら私の横を走り去る。

 修羅場か?

 訳がわからない。

 少し気にはなるけど、今はそれどころじゃない。

「それより、薬、薬」

 痛みがもう限界。



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