Kiss of a shock ~涙と~
第2章 「落し物」
結果的、全体的に見れば楽しかったといえる旅行から帰り


はや1ヶ月。


とくに何の変哲もないまま、帰って来た日常を過ごす日々。


万理香としても


こうなってくると、あの時あのつっけんどんとした


親切なのかそうではないのか分からない背高ごっつさん(直人さんだっけか)


に、名前と連絡先・・・せめてLINEでも聞いとくべきだったかと後悔する気持ちが芽生えていた。


若干ではあるが、残念感が生じていることは否めない。


万理香は手元にある資料を机の上でとんとんと整えて、それから立ち上がりため息をついた。
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