本当の私と恋
#7
目が覚めて、気がつくと、私を抱きかかえるように眠る幸樹さんがいた。
おながが少し痛くてじんじんする感じもあるけど、
今は、その痛みさえも昨日の事が本当なんだと教えてくれているみたいで嬉しかった。

じっと、幸樹さんを見ていると…
「俺の顔に何かついてる?」
急に声が聞こえてきて、びっくりしていると幸樹さんは私の胸もとに顔をうずめた。
チクリと痛みを感じたあと、顔をあげた幸樹さん。

「これで、心も体もすべて俺のものだ。
 ここに俺のものって印をつけといたから」

そういうとそこを指差した。
私がその指先に視線を向けるとそこは真っ赤になっていた。
< 68 / 99 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop