半径1メートル以内、立入禁止。
俺が認めた人材にケチをつけるな。







あたしと橋口さんによる個別指導の甲斐があってか、福島くんは今のところ、蓮見から爆弾を落とされることもなく、毎日がんばっている。





あたしはやっぱり毎日、蓮見の横暴に耐えている。




でも、いいんだー。



なんせ、今は家に帰れば吾郎がいて、あたしを癒してくれるからね♪







「………なんだよ、へらへらしやがって。


気持ち悪いぞ」







こーんなことを蓮見のバカが言ったって、今なら広ぉい心で受け流してあげられるのさ。








「ふふん、プライベートが充実してるのが顔に滲み出ちゃったの。

非リア充さんには刺激が強かったかなー」







「滲み出るどころか、垂れ流しだよ。

迷惑以外の何物でもないから、即刻中止してくれ。

誰もお前のプライベートなんか知りたくない」








蓮見は相変わらずの毒舌で、ばっさりと断ち切るように言った。







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