愛していると言わないで。
~プロローグ~
初めて見た家族の顔は、私の誕生を心から喜ぶ笑顔でした。

最後に見た家族の顔は、私を憂い、私を想う泣き顔でした。

慈しんでくれて、大切にしてくれて、ありがとう。愛しています。

初めて見たみんなの顔は、私に興味無さげだったり、どうでもよさそうだったり、心配してくれていたり、そんなばらばらな顔だった。

いつからこんなに愛しくなったんだろう。

助けてくれて、一緒にいてくれて、ありがとう。大好きです。

これは、皆に捧げる物語。大切な貴方に……。
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