俺様社長に捕らわれて
プロローグ





今まで私は親の言われた通りの道を歩んできた。




親の勧める高校、大学へと進学をした。



そしてこの4月、父が経営するジュエリーショップcloverで、社長秘書として採用された。



勿論、学生時代に父から秘書検定を受けるように言われていた為、私の就職先は必然的に決まっていたのだ。
嫌ではないかと聞かれれば、私自身嫌ではない。
寧ろ、今まで何の疑問を持ってこなかった。




親の言いなりと言うよりは、私には自分の意思がないのだ。
だから、自分の進路の分岐点では、必ず親の言うように進んで来たんだ。




もう小さい頃から、これが当たり前の生活だった。





だから、これからもこのまま親の言うレールに従って進んで行くものだと思っていた。





あの時までは…。




< 1 / 194 >

この作品をシェア

pagetop