夏の空~彼の背中を追い掛けて~
それぞれの道


12月24日。



終業式が終わり、バス停へ向かっていると、ポケットの中で携帯が震える。



「もしもし?俊ちゃん、どうしたの?」



『今日、真弥の家に行く約束してただろ?それ明日に変更しても良い?』



「う…ん…。良いけど…家族の人達に反対されてるの?」



『それは無いから安心して。今日はちょっとヤボ用』



「そう…なんだ…。分かった。じゃぁ明日、待ってる」



電話を切ると、私の口から溜め息が1つ溢れる。



俊ちゃんに会いたかったなぁ…。



家に帰っても、今日はする事が何にもないや…。



予定が無くなった私は急遽、自動車学校へ行く事にした。



1時間の路上講習を終え、車を降りようとすると、教官に引き留められる。



「直方さん、明日から冬休みだけど、学校来れる?」



「は…い。予定が無い日は来れます」



「じゃぁ週末は、卒検を受けられるね」



えっ!?ホントに!?



わ~い♪ヤッター♪





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