「私は貴方のモノ」【完結】
Ecstasy
そのライブの日から俺は、彼女の事を調べさせた。

中小企業の会社員の娘。
実は借金があったって事がわかったのは、そう遠くなかった。


身辺を洗ってる時に、父親が競馬で作った借金の事を知った。
それを返そうと、他の金融に手を出し、返済は膨らむ一方。


その時は真面目に返済すれば返せない額ではなかったんだ。



…そこから仕組んだのは俺だ。


彼女の父親にある金融会社を紹介した。
所謂、闇金ってヤツ。


VIPルームにいるヤツってのは、綺麗な金の儲け方をしてるヤツばかりではない。


ウマがあった男の職業がそれだったから、紹介してやってと言った。
相手もカモが出来るのは嬉しい。
案の定、嬉々として父親に話に行っていた。


それから数ヶ月。
父親の借金は10倍には膨れ上がっていたんだ。


もう、自己破産するしかない程。


そこで、俺がその借金を受け持つと話をしに行く。

< 3 / 219 >

この作品をシェア

pagetop