フェイント王子たち
物件巡り

「で、結局、その甥っ子ちゃんと一緒に住むの?」

仕事初めの1月4日。いつもの会社の食堂で美沙とご飯を食べながら、私は帰省して決まった事実を美沙に話した。

「うん」

「やっぱり帰らなかった方が良かったかもね」

「まぁね。でも、幾姉ちゃんの事だから、私が結婚しなくなったって知ったら、なんだかんだで結局、大吾の事、押し付けてきたと思う」

「で、いいの?それで。本当に男と縁遠くなっちゃうかもよ」

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