最も危険な  ルームシェア
ε.私のシェア・パートナー
私はシェアハウスが決まりホッとした。

プライベートでも滝野さんがパートナーになることに初めは抵抗があった。

でも私には時間がなかった。

何軒も見て回るには気持ちの余裕もなければならない。

私にはその余裕もなかった。

即決してくれた彼に感謝しなくては。

段取りの悪い私は

時々家に仕事を持ち帰ることがあった。

滝野さんが言っていた家に仕事を持ち込まないルールに

違反するかもしれないけれど

私はおおむね彼とのルームシェアは

ノープロブレムだと安易に考えていた。

< 13 / 94 >

この作品をシェア

pagetop