君がくれた約束
アネモネの恋

1週間も経てば、社内恋愛は会社内で噂になる。
ましてや、相手は早川さん。
私と早川が付き合っているという噂は、あっという間に広がった。



「神田さん、ちょっと」


「はい」


「今日中にこれを終わらせて」


「…はい」



今日は早川さんと約束があるのに、残業じゃん…。
後で早川さんに言わなきゃ。


席に戻ろうとすると、三上さんが言った。



「最近勤務態度もいいし、頑張ってると思ってたら、早川のお陰か」


「そう…ですね」



私は笑顔で答えると、仕事を始めた。


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