【完結】遺族の強い希望により
12月24日を一緒に過ごしたい、だから帰国は遅らせられないか。

その懇願にも似た訴えははじめ軽くいなされて却下された。


「リュウ、馬鹿ね。クリスマスはファミリーで過ごすものでしょ?」


少女、と呼ぶには彼女はあまりにも大人びていた。
肩にかかる金に輝く髪を軽く払い、憂いた表情で悲しげに微笑む。


「ニホンジンはギリニンジョウって聞いてたのに、ファミリーよりも大事なものがあるなんて意外と薄情なのね」
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