無理矢理繋いだ赤い糸
男なんて所詮。



*****






「結構いい女になったよなぁ」
「確かに。昔はさ、すげぇ細かったイメージだけど、なんかあの肉感がたまらない感じ?」

男なんて所詮、男だけになれば幾つになったってこんな話。
しつこく付き纏ってくる元クラスメイトの女達を、適当に甘い言葉であしらって男友達の元で一息吐けば、なんで一人で戻って来るんだよ、とか文句を言われた。



「もう女はいいよ。うぜぇ」
「はああ?ヤダヤダ、モテる男はこれだから鼻につくんだよ」
「だよなー、いらねぇならこっちにくれよ、って話だよな」
「いやいや、アイツらは悠也にしか興味ねぇんだからどうしたって無理だろ」
「それがまたムカつくんだよな」
「なー」

ダチの愚痴みたいなのを聞きながら、俺はシャンパンを一気飲みする。




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