彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
記憶操作
翌日。


昨日はあれほど晴れていた空が。朝からどんよりと曇っている。


今にも雨が降り出しそうな分厚い雲の下、坂道を下りて学校へ向かう。


背中には背負いなれたスポーツカバン。


昨日は宿題もなかったため、たいした中身が入っているワケでもない。


けれど空模様のせいで荷物は少し重たく感じていた。


足早に坂を下りてあとはゆっくりと進んで行く。


右手には母親が持たせてくれた黒い傘。


ゴロゴロと雲の上が鳴り始めて俺は空を見上げた。


やばい。


これは本当に降るぞ。
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